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明治37年の建物改修工事
私の建築に携わる歴史の中で記録更新です。なんと築116年の木造住宅改修をすることになりました。某有名温泉地に建つ建物で 建て替えがほとんど無理と思われる立地条件です。お施主様も代々そこの地に住んでいらっしゃるとかで いつ建物が建てられたのかご存じなかったようでした。生まれてからずっとその家に住んでおられるとわからないですよね、ほんと。
だいたい古い家の場合、床下に新聞などが敷いてあります。畳の下に昔は新聞を敷いていたんです。おそらく畳が藁床のため、湿気を新聞で吸わせるためだったと思います。ですから着工前からそのことは期待しておりました。
壁はもちろん土壁、漆喰なので解体時には相当のほこり、その臭いに圧倒されましたがやはり床下には新聞が・・
旧字体というのでしょうか(笑) 横書きの文字はもちろん右から始まります。言う=云ふ って書いてあります(笑)!文面もとても古めかしい言い回しですし まるで何かの教科書のようです!ルビがうってます!見たこともない漢字もたくさん!昔の人は難しい漢字をたくさん使っていたんですね~。感心(^^♪
ご縁があってこちらのお宅を改修させていただくことになり、とても貴重な面白い体験ができました。
また、昔はこちらのお宅で料理屋を営んでいたのでしょうか。。メニューが出てきました!
これもまた 読めない!(笑) ところどころ拾い読みすると どうやらお店に飾ってあったと思われるメニューだとかろうじてわかりました!多分金額も書いているようなのですが 単位が全くわからない(笑)
私、昔の家を改修するの、好きなんです。人の寿命はある程度限られていますが家は丁寧にあつかっていると長持ちするので このような経験ができます。今 私があるのはご先祖様がいてくれたからなんだなぁ~なんて思ったりして とても興味深い!まるで時代劇を見ているかのような事実が自分の実体験として目の前に現れるって なんだかロマンだと思いませんか!結局この日は工事よりもこのような昔の書き物が出てきたので そちらに釘付けになりました。
少し建築のお話から道がそれましたが 100年オーバーの家の改修をすることって まぁ珍しいことです。ですから皆さまとシェアしてみたいと思い この記事をアップします!