本文までスキップする

Staff Blog
抗菌・きれい除菌水 ってなんだろう?

こんにちは、しばらくブログが更新できていませんでした。

ようやくこの頃秋を感じる日がポツポツあるようになってきました。今年の夏も暑かった・・

さて、WITHコロナの社会に変貌をとげようとしている日本、世界情勢の中、私どもの業界では抗ウイルス・除菌などの建材が増えてきています。もちろんこのたびのコロナ、Covid19 が感染力をふりかざして蔓延してからというもの、薬局やスーパーではそのてのシートやアルコールが当然のように棚を占めています。そういった類の消毒剤は直接手や机などに消毒することになるので ウイルスに有効なのだろう、と個人的に感じております。

しかし、フローリングや手すりなどの建材に抗ウイルス処理済、某メーカーの設備に除菌水とカタログに記載されているものを見ると、私の知識が追い付かず「どうやったらウイルスに対抗する?除菌水ってなんのこと?」と疑問でしたので、今回調べてみたいと思いました。テーマを2つにわけて以下にまとめてみました。本来はとても複雑な分野ですので 簡単に素人でもわかるように簡略、簡素化した説明だと思っていただけるとありがたいです。

①建材における抗菌・抗ウイルス商品とは?

「細菌やウイルスが不活性化するような表面処理が施されているもの、不活性化する素材であるもの、増殖できないもの」 ということのようです。では、どのような表面処理なのか?不活性化するとどうなるか、→

簡単に素人でもわかる言葉で表現するなら(私が化学においては素人なので(*_*;)目に見えない細菌とウイルスをやっつけるための建築分野でできることは何ですか??? という感じですかね(^^)/

以下にそれらの例を示します。

 

①抗菌加工製品 : 抗菌性をもつ金属や抗菌剤を使って製造します。抗菌性を持つ金属・・・銀、銅、チタンなど。抗菌剤・・・緑茶に含まれるカテキン、カニやエビの殻からとれるキトサンなど。これらの抗菌剤を樹脂素材などに練りこんだり、化学反応で結合させたりして抗菌性のある製品を製造します。

②抗ウイルス :化学反応の速度を増大する働きを持つ光触媒で、中でも酸化チタンは最も優れた触媒作用をもちます。酸化チタンの表面に光があたると強力な活性酸素が発生し、有害化合物を分解して汚れやにおいを除去したり、微生物などのたんぱく質を分解して不活性化します。ただし、抗ウイルス作用は光触媒の表面のみで起こるので、表面に接触していない空気中にただようウイルスへの効果はあまり期待できません。そのほかには漆喰は消石灰を主原料とするため咳やくしゃみなどの飛沫が漆喰の表面につくと漆喰の表面が強アルカリ性になるためウイルスのたんぱく質などが編成され増殖機能を失います。

つまり、空気中に浮遊するウイルスに対してではなく、ウイルスが付着した建材を抗ウイルス、抗菌化 しようというものです。

よく見るとカタログなどに宣伝されていますので 探してみてください。

 

③マメ知識~  細菌 VS ウイルス

細菌とウイルスは異なります。

細菌は、大腸菌、ピロリ菌・・・ etc. 周りに適度の栄養素と水があれば自分のDNAを複製して簡単に増殖します。

ウイルス・・・インフルエンザウイルス、コロナウイルス・・・etc. 細菌と違って細胞をもっておらず、ウイルス自身の力で増殖することも移動することもできません。

それ自体では人や動物などの細胞に吸着できないため、吸着しないかぎり人には感染しません。

ウイルスを不活性化する方法としてよくしられるのは エタノールなどの消毒用アルコールになります。

だからパンデミックのとき、政府はアルコール消毒を推奨していたのですね!今更ですが(*_*;

②きれい除菌水とは  =  次亜塩素酸を含む水

とてもいいネーミングでわかりやすいですね。次亜塩素酸って言われてもなんのことかわからないですもの。では、次亜塩素酸とは、何か? こちらは水を電気分解して生成しますが PH値によってその効果がことなります。電気分解して生成された次亜塩素酸を含む水は化学式からの観点でみると非常に不安定な分子のため近くにある分子から電子をひきよせ、安定な分子になろうとします。近くにウイルスなどがある場合はウイルスを不活性化することができるというわけです。

ちなみに次亜塩素酸を含む水はいやなにおいもなくし、安全な消毒材としても利用ができます。きれい除菌水は水道局の検査をうけ、誤って口にはいっても問題のない程度の水だそうです。濃度が低いということですね。

アルコールやエタノールは一定のウイルスには有効ですが次亜塩素酸はインフルエンザやコロナとは構造のちがうウイルスにも有効とのことでした。

まとめ

自宅にいわゆる水素水を精製する水栓をつけています。水素水はつまり、アルカリイオン水でPH値が高い水のことです。水素水を作るときに同時にできる酸性水は 殺菌作用もあるので食器洗いや洗濯に使ったり、顔や手洗いにもおすすめのようです。このように私たちの生活に水はもちろん必需品なのですが 化学反応によって水の性質がかわってウイルスや菌をふせぐ役目をしてくれたりする話は面白いものです。

また、建材に抗ウイルス って細菌よく見かけるけども、なぜ?なぜ?の疑問が晴れました。私たちの社会は菌やウイルスと共存してうまく生きていく必要があるのでしょうね。それでは 引き続きウイルスから身を守ってどうぞご安全に毎日をお過ごしください。

 実績検索