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漏水調査の仕方
。こちらのブログを訪れていただいた方、こんにちは。今回はいわゆる水漏れに関してもろもろお伝えしたいと思います。
まず、一番にお伝えしたいことは 水漏れは放っておいてはいけません!古い家だからしょうがない、などと放置しておくと建物の寿命が一気に加速度がつきながら短くなります。ですので水漏れを発見したらすぐに対処してくださいね。
【水漏れの種類】
① 雨漏れ: 雨天時、もしくは雨天後建物の内部、床下などに水がみられる場合。 要するに自然現象が原因であるもの
② 設備に関する漏水 : A.建物内の設備機器からの漏水、もしくは機器に接続されている B 給水菅、C 給湯菅、D 排水菅からの漏水
【発見の仕方】
① 雨漏れ : 自然現象によるものは 雨の降っている最中か、雨後に発見されます。比較的室内に水が出てくることが多いのでお住まいの方が発見しやすいと思われます。しかし、あまりにも少量の場合は発見に時間がかかることがあります。その場合は壁や天井にシミがでてくるので 室内のどこかにシミを発見した場合は雨漏れを疑って工事店に連絡をして調査を依頼してください。ほかには クロスや、床材がめくれてくる、壁紙が黒く変色(カビの発生)も 雨漏れの可能性があります。 そのほかには 床下収納庫や点検口をあけたときに 湿っぽい場合は壁や天井に水が出てこずに床下に直接はいっているケースもあります。
② 設備からの漏水 A. 設備機器からの漏水
キッチンのシンク下、洗面化粧台や手洗い器の下のキャビネットの中に配管があります。その配管の下に水がたまっていませんか?または水がたまった跡や底板が水を吸ってブヨブヨしていたりしませんか?その場合は配管の亀裂、配管や接続部の不良、オーバーフロー菅からの水受けに水がたまりすぎによる漏水、水栓の劣化などによる不良が懸念されます。
B. 給水管からの漏水
給水管は水圧で菅の内部は水がぴんぴんに圧力がかかった状態です。少しでも配管に亀裂があればどんどん勢いを増して水は漏れていきます。給水管は建物内部、外部を縦横無尽にはしっているので どこにその原因があるのかを特定することは難しい時があります。家の中で何も水を使用していないのにどんどん水がもれるために 水道料金が高くなってからそれに気づくことも珍しくありません。もし、亀裂がとても大きい場合は家の内部が水浸しになってしまうこともあり、大変危険です。目視で発見できないときは 家の中で水を使わない状態にしておいて水道メーターの蓋をあけてみてみてください。内部に銀色のダイアルがあり、そのダイアルが回っていると水がどこかで使用されている証拠になります。
C. 給湯管からの漏水
少し前、今からおよそ20年くらい前くらいまでは給湯管は銅管でした。銅菅は錆びます。錆びたのちはピンホールといって 小さなホール(穴)をつくり、漏水の原因になります。現在は樹脂管にかわっているので近年は給湯管からの漏水は減っていく傾向です。ご自宅で銅管が使われているかどうかを調べるには床下から配管を点検するとだいたいは判明します。銅管の場合はできたら樹脂管に交換して漏水を未然に防ぐことをお勧めします。
D. 排水管からの漏水
多くの設備は1階にあることが多いので排水管からの漏水は見つけにくいです。なぜなら床下でちびちびと水が漏っていても発見しづらいからです。給水管や給湯管と違って排水される汚水は水を使用しているときのみ、その配管を通るためいわゆる短時間しか水がそのパイプを通りません。したがって仮にパイプに亀裂があったとしてもよほど大きな亀裂でないと見つけにくいこと、割れてから相当の時間がたっていないと発見しづらいのです。では、なぜ排水管に亀裂が生じるのか、というと ほとんどの原因はパイプとパイプのジョイント部にあります。丸い筒状の配管をソケットに差し込んでボンドで固定するのですがまっすぐにパイプとパイプがつながっていないと長期間にわたって ある部分に一定の圧力がかかります。つまりその部分はある時点でその圧力に抵抗できなくなったり、地震などが起こった時に揺れによって曲がろうとしますでさらに圧力がかかることによってその強度は弱まり、最後は割れることになります。
★ その他 発見の仕方
建物内で水の音がする、ポタポタ、トントン などいろいろありますが 不快な音がするときは水漏れの可能性も疑ってください。エアコンの隠蔽配管の内部、ドレイン菅の中で音がしていたこともあります。すべて結果しか住んでいる方はわかりませんが原因があります。その原因をつきとめて トラブルを解消します。
水道局から 水道料金がこの頃上がっているので「水漏れがある可能性があります」と連絡がくることがあります。検針員の方も発見してくれることも多いようです。この場合は給水管か給湯管からの水漏れです。
【最後に】
水漏れが起こった場合、その原因を発見することは正直いって難しいです。思いもよらぬところから水がはいって建物にダメージを与えてしまうことがあります。私どもは数えきれないほどのトラブルを解消してきました。その原因を発見したときは 時々びっくりするようなこともありました。多くの経験からある程度的をしぼって調査ができるので効率よく作業をすすめて漏水を止めることができます。お困りのことがあればご相談ください。
★過去に経験しました漏水事故の変わった事例
・床下収納庫をあけて床下を見たら 床下がプールのように水が溜まっていた。ポンプで水をくみ上げ対処。原因は床下の給湯管にできたピンホール。給湯管をやりかえして完了
・1階床がいつも湿気っぽい、とのことで床下を点検するとたたみの部屋下で水たまり発見。建物際に埋設されている排水管が割れており、その汚水が建物内部に入り込んだ模様。外部土間をはつって排水管をやりかえて完了
・敷地内建物横通路 地面が陥没。お客様は不思議がって「地面が陥没したので見に来てほしい」とのこと。排水管が割れていることを発見し、配管やりかえをして完了
・壁の中でポタポタ、水の音が聞こえる、と連絡あり調査。結果、エアコンのドレイン配管が壁の中にあり、なんらかの影響で配管の角度がかわってしまい水の音がすることが判明。漏水はなかったのでしばらく様子をみることに。
・1階の窓まわりから大雨の時に水漏れがするとのこと。窓周りからは水の入る入り口は見当たらず、2階の窓のサッシの際から雨水がはいり1階から出てきたことが判明。
・極寒の日に給水管が割れてしまい、しかも3階の屋上にある水栓近くで割れが発生。ご高齢のご夫婦は水道の止め方がわからず3階の天井裏から水がじゃじゃ漏れになるのを見るまま おろおろして娘や息子に連絡を取るばかり。私が駆け付けたときはご子息が水道メーターをとめていたので水は止まっていましたが 室内が3階から1階まで階段をつたって滝のように流れたそうです。ほんとうに気の毒でした。