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塗料にもいろいろあります
こんにちは!
木下建築工業の上野です。
もう夏ですね!
毎日セミの鳴き声を聞いて起きるので
季節が流れていると感じるこの頃です。
学生時代の夏に自転車で通学中セミが肩に激突したことがありまして、
昆虫なので当たり前ですがとても硬いんです。
硬いのがすごい勢いで飛んでくるのでとても痛かったことと、
ちゃんと肩に引っ付いていたので感心と衝撃で2回驚いた記憶があります。
なにも面白くない話でしたね。
さて、本題に入ります。
外壁塗料の種類によって、グレード(効果、耐用年数)が大きく変わってきます。
そもそも建築で言う塗装とは、
物体の表面に塗料を塗って覆い、それを美しく見せたり、
風雨や日光などから保護したり、あるいは錆(錆び)を防ぐなどの役割を果たします。
基本的には工事後の仕上げとして塗装は行います。
今回は、塗装に使うための塗料の種類をグレードが低い順に解説します。
【アクリル系塗料】
費用が最も安いため、様々な状況で使用されている塗料になります。 近年では戸建の新築時には外部では使用される事は少なくなりました。
費用は安いですが耐久性はあまりなく、6~8年程度です。
【ウレタン系塗料(ポリウレタン樹脂塗料)】
戸建の外壁塗装では外壁・屋根に使用することは少ないですが、雨樋や破風板など付帯部の塗装に用いられます。 費用に関しましても高い部類に入るわけではなく、また耐候年数も8~10年ほどです。
【シリコン系塗料(アクリルシリコン樹脂塗料)】
一般的にシリコン塗料呼ばれる塗料は、概ね、アクリルシリコン樹脂塗料になります。 戸建やマンションの外壁塗装行う上で最も多く使用されている塗料グレードです。 アクリルシリコン樹脂塗料は塗料によっての性能の差が非常に大きく、8~10年程度(ポリウレタン樹脂塗料程度)の耐候性を有するものから12~15年程度の耐候性を持っているものまで様々あります。
【フッ素系塗料】
アクリル樹脂塗料の3倍程度の耐候性を持った塗料です。 期待できる年数は15~20年と非常に長く、長期間メンテナンス不要を可能にする塗料の一つになります。 ただしこの塗料は建物の形状によっては不向きな場合もありますので、使用の際には少々注意が必要です。
「適している建物の構造・部位」
建物を構成する部位に木部・鉄部などが無いRC造(鉄筋コンクリート)・PC造(プレキャストコンクリート)など。 スレート瓦などの屋根材。
「適していない建物・部位」
建物を構成する部分に木部や鉄部、シーリング等が多数見られるような構造。 木造の外壁など。
木部・鉄部に関しましては劣化が早いためメンテナンスを定期的に行うことが必要になります。 たとえフッ素樹脂塗料が長期間メンテナンスを行わなくても良い塗料だとしても、建物全体での劣化のバランスを考えた上で検討をすると良いです。
【有機・無機系ハイブリッド塗料】
無機の劣化しないという特徴を取り入れた塗料になります。最大の特徴は最も耐候性が高いことになります。
耐候年数は20~25年となっており、アクリルシリコン樹脂塗料の2倍程度の期間の耐候性を有しています。また費用は高額ですので、外壁塗装で使用されることはまだ少ないですが、最先端の塗料の一つです。
【遮熱・断熱塗料】
ここ数年で非常に話題に上がるようになった塗料になります。耐候年数はアクリルシリコン樹塗料と同等程度(8~15年)となりますが、その耐候性に遮熱や断熱といった機能を加えられた塗料となります。
塗料性能自体は非常に優れておりますが、建物の構造によっては効果が半減したり、あまり感じられない場合もあります(個人差もある)ので、使用する際には少々注意が必要です。
【光触媒塗料】
防汚染性能は現在の塗料の中では最も優れている塗料です。光触媒塗料は光触媒の効果を発揮するカラーコートと呼ばれる製品と、コーティング材単体としての製品の2通りの種類があります。
外壁に付着した汚れを光を利用して分解し、雨で洗い流すことにより、外壁を長期に渡って綺麗な状態を保つことが可能な塗料になります。
カラーコートと呼ばれる製品の耐候年数は15年程度になります。
塗料は様々な種類があり、
効果の高い物を選ぶほど金額も上がるので、
外壁塗装を考えている方は一度職人や工務店にご相談ください!