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日本の家にある襖と戸襖の違い
こんにちは、木下建築です。
明けましておめでとうございます。
本年もブログを更新していきますので宜しくお願い致します。
今年の正月もよく食べよく飲みました。
体重計には怖くて乗っていませんが、
なんだかズボンを履くとお腹周りがきつく感じました..
さて、ここから本題です。
日本の家には和室があるお宅には基本的にある、
襖(ふすま)と戸襖(とぶすま)の違いについてお話していこうと思います。
襖と聞くと日本人であればこのイメージが浮かぶのではないでしょうか?
間違いなくこれが襖です。
では戸襖は?
これが戸襖です。
これもイメージされたものではないでしょうか?
■和襖と戸襖の違い
では襖と戸襖の違いは何ですか?と聞かれると同じじゃないか?と言われる人が多いかと思います。
当社事務員に聞いた結果、
「戸襖は片面が木の建具調またはクロス、片面が襖の面」との回答でした。
これも違いではありますが両面襖紙を貼っているお宅もあるので、
明確な違いではありません。
私が今回お伝えしたい明らかな違いは襖と戸襖の構造上にあります。
戸襖は一般的に、和室と洋室の境を区切る引き戸として使用されるものです。
一般的な和襖の表には襖紙、裏には雲華紙(うんげし)が張られていますが、
戸襖の片側には襖紙、片側にはクロスや木材が使われています。
そのため、和室と洋室が隣り合っているときでも、
戸襖であればそれぞれの部屋の雰囲気に馴染むものになっています。
■構造
・戸襖
戸襖は内部に分厚いベニヤ板が使用されていて、それなりの重さがあります。
縁は接着しているため、基本的に取り外せません。
・和襖
和襖は格子状の枠の上から襖紙を貼り付けて、1枚の板の形にしています。
「襖の内側に障子のような枠がある」と考えると、想像しやすいでしょう。戸襖とは異なり、縁部分を外すことも可能です。
■見分け方
戸襖は和室と洋室の間の仕切りとして、和襖は押入れの襖として使われるケースが多いです。
襖の裏側を見てベニヤ板が使われていれば、戸襖だと判断可能です。しかし、なかには戸襖であるのか和襖であるのか判断しづらいものも存在します。
見た目だけで戸襖と和襖の違いを区別できないときには、襖の面を軽く押してみる方法がおすすめです。押したとき、場所によって沈み方が異なる場合は和襖、板のように固い感触がある場合は戸襖と判断できます。
このとき、あまり強く押し過ぎると襖紙が破れてしまうため、力加減には十分に気を付けてください!
■まとめ
明確な違いとしては下地にベニヤ板を使っているか否かを、
覚えて頂ければ簡単かと思います。
私も事務員と同じような事が違いだと思っていたのですが、
よく調べるとしっかりとした違いがあり改めて勉強になりました。
身近にあり過ぎて疑問すら浮かばなかったものに違いや、
意味を持っている物があるので、
これからもこのような視線で情報をお届けできたらと思います。
ではまた次回もお楽しみに!